COP CAR コップ・カー

(C)Cop Car LLC 2015
こっそりと家を抜けだしたふたりの少年、トラヴィスとハリソンは、互いにふざけ合いながら野原を歩き続けていた。やがて人気のない空き地へとたどり着いた彼らは、乗り捨てられた一台のパトカーを発見する。車にキーが付けられたままだと気づいたふたりは、早速パトカーを乗り回す。やがて田舎道をドライブしていた中年女性ベヴが、パトカーで爆走する少年たちを目撃する。仰天した彼女はすぐに警察に通報するが、誰にも信じてもらえず、いら立ちを募らせる。 一方それより少し前のこと。保安官ミッチ・クレッツァーは、パトカーのトランクから死体を引きずり出し、地面に掘った穴に放り込んでいた。ようやく死体を処理したクレッツァーは車のもとに引き返すが、先ほどまであったはずのパトカーがこつ然と姿を消しているのを目にし呆然とする。何者かに車が盗まれたと気づき焦る彼だが、まずは森を出て街へ戻る手段を見つけなければならない。どうにか車を盗みだしたクレッツァーは、街へ戻ると警察無線を探り当て何喰わぬ顔で通信指令部に連絡をとる。冷静さを装い自分の失態を隠そうとする彼は、指令部との会話から自分の車に起きた事実を知る。怒りに燃えたクレッツァーは、無線を使い、無謀な盗人たちに今すぐ自分の車を返すよう警告する。 その頃、車のなかで見つけた銃や防弾チョッキで遊んでいたトラヴィスとハリソンだが、やがて無線から聞こえるクレッツァーの声に、事の重大さを思い知らされる。車を返すべきかこのまま逃げるべきかで揉めるふたりは、やがてトランクから聞こえる不審な音に気づく。恐る恐るトランクを開けると、そこには両手を縛られた血だらけの男が入っていた。車を乗りまわしていたのがクレッツァーではなく少年たちだと知った男は、すぐに自分を助けてくれるよう頼むのだが……。

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